共依存

  共依存とは、依存症の一種で「関係依存症」とも言われているそうです。

 ただし、これは、学術的用語でなく、明確な定義はないですが、ある人間関係に囚われ、逃れられない状態にある者」
という定義が一般的に受け入れられているそうです。

 たとえば、アルコール依存症の人の旦那さんと、それを必死で支える奥さん、のような関係のことで、旦那さんは依存
する側、それを支える奥さんは、旦那さんに共依存している、というわけですね。

 世話をする役、という行為、人間関係に依存してしまうわけです。

 

 共依存関係は、幼少期に機能不全家族などで育った境界性人格障害者が陥りやすいそうです。

 機能不全家族とか、境界性人格障害者とか、専門用語をつかうとわかりにくくなりますが、例をあげて説明すると、こんな場合ですね。

(専門家ではないので、ちょっとまちがいはあるかもしれませんが。)


●家庭内で、こんな問題があった(子供の気持ちになって、考えてください)

1.拒絶 →おかあさんが、アルコール依存症で、私の面倒をみてくれない。遠足のお弁当も作ってくれない・・・

2.矛盾 →両親の夫婦仲が冷えきっていて、会話にはウソばかり。子供ながらにそれを感じる。

3.家族への無共感 →家族の会話がなく、おたがいに無関心。グレようがなにしようが、それをとがめられることもない。

4.家族間の境界線の欠如 →思春期の子供がまもりたいプライベートの部分に、親が踏み込んでくる。
            彼氏をつれてこい、とか、家は代々医師の家系だから、お前も医学部に行け、とか。

5.役割の置換 →母が病気で、長女の私が、家事も、弟の世話も、おとうさんの仕事も、ぜんぶ面倒見てあげなきゃ・・。

6.社会からの孤立 →父の事業の失敗で、逃げるように今住んでいる場所に引っ越してきた。地域に知りあいも身寄りもなく、家庭が社会との接触をもっていない

7.極端な論争・対立 →借金のせいで夫婦のけんかが絶えない。そこから逃げるように、いつも部屋に閉じこもっている。

 

 

●その結果、以下のような感情を常にもちやすくなるんですね。


1.自己否定感→僕なんて、どうせ何やってもだめだ。

2.見捨てられ不安→がんばらないと、家族や恋人から見捨てられてしまう。もっとがんばらないと!

3.空虚感→俺、なんのために生きているんだろう。やりたいことがわからない・・・

4.深い悲しみ→私のせいで、家族がバラバラになっちゃった。なんでこうなったんだろう・・

5.怒り→なんで私ばっかり、こんなに家族のために苦労しなきゃならないの!

 

 これらを感じないために心を満たしてくれるもの (子供や旦那さんの世話を焼くなど)にのめり込んでしまう、ということになりやすい、ということらしいです。

 

 

 ギャンブルで共依存が問題になりやすいのは、「依存」のページでも紹介したように、依存者のギャンブルで発生した借金を、共依存者が片代わりしたりして、ギャンブル依存症の発覚や治療が遅れること。


 共依存者という言葉の使いかたも、注意が必要で、「私が共依存だから、あの人のギャンブルがなおらないんだわ」みたいなことになりかねない。自分を追い込んだってしょうがないのにね。


 自分以外のものに期待する、依存、という精神構造が身についてしまうと、やっかいです。


 これは、個人的な意見ですが、人を変える、ということは、基本的にムリだと思います。


 人間、自分しか変えられない。自分を変えるのも困難なのに、人を世話してその人が変わる、なんてありえない。


 人の生きかたとして、自分の幸せのために、自分が、今この瞬間に何ができるかを考えて、行動する。

 こういう生きかたが身についていなければ、人の世話なんかできないし、おそらく依存、共依存になる可能性は消せな
いんじゃないでしょうか。


 もっと言うべきことはあるような気がするのですが、言葉たらずですみません。

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