(第8号)大きな勘違い(あるギャンブル依存症な男:Mクンのつぶやき その三)
消費者金融から初めて借入をして、2ケ月が過ぎた。
この2ヶ月のあいだ、じわじわと借入額は増え、およそ20万円ほどになっていた。
この間、ギャンブルで負けていたわけではない。むしろ勝っていた。
とはいえ、それほどお金をふやせていたわけではないが。
遠距離恋愛をしていた彼女と会いに行くことが多く、その旅費でけっこうお金をつかっ
ていたのだ。
この時期、年に2度のボーナスが入る直前には、銀行口座に入っているお金は、5万円ほどだった。
このとき、2週に1度ほど、飛行機代をつかっていた。
一度会いに行くのに、10万円ほどかかる。
そして、彼女が僕のところに来る時も、僕が旅費を出していた。
考えてみると、この一年ほどで旅費だけで100万以上使っていたことになる。
お金はないくせに、彼女に会いたいとせがまれると非常に弱い。ましてや、借金があることなんて言えない。
そんな火の車の状況でありながら、週2、3回の麻雀はやめれずにいた。
その時の種銭は・・・・消費者金融。
勝った時のお金は、種銭の3万以上になったら自分の銀行口座に入れる。
旅費や仕事で、クレジットカードで結構お金をつかっているので、残高がないと不安
だから。
負けてお金がないときは、消費者金融から1万円だけ引き出して、種銭にする。
で、月に一度の返済のときには、そのときに支払えるだけの金額を支払う。
まるで、消費者金融からの借金を、自分の第二の銀行口座と勘違いしているかのよう
な行動だ。
借金の危険性は頭ではわかっているつもりのMクンだが、それほど借入金額が大きく
ないため、すぐに借金をかえすことができる、とたかをくくっていた。
だって、もうすぐボーナスも入るし。ボーナスで一括返済して、また真っ白なカラダ
さ。60万も入るんだし。
最近麻雀での勝率も上がってきているし、大丈夫。
それにしても、最近の俺の、麻雀の実力ついてきたみたい。カイカンだわ。
雀荘の常連のおじちゃん、おばちゃんや、負けてばかりいる雀荘のメンバーには気の
毒だけど、ま、実力だからしょうがない。
俺は、いずれ起業するんだし、今しかこうやってあそべないしな。
・・・・・問題はいつ、そのための努力を始めるか、ってことなんだけど。
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